芸術講座 世界遺産コース オペラの秘密
16世紀末にイタリアで生まれたオペラ。400年の時を経て、今なお私たちを魅了し続けるオペラには、様々なお国柄が反映されています。
というのも、オペラの虜となったヨーロッパ各国の貴族たちは、お抱えの作曲家たちに自前のオペラを注文。
作曲家たちは、当時の貴族文化や都市の情景、そして民族の歴史や伝説などを、オペラに取り入れたからなのです。
世界遺産であるヨーロッパ各地の都市には、オペラを上演する歌劇場があります。
オペラが制作されると同時に、それにふさわしい劇場が造られ、街の歴史を作り上げてきました。
実に深いつながりを持つ、オペラとヨーロッパの世界遺産。貴重な映像を交えて、オペラの達人が解説します。
◆第1回 イタリア編
2007年5月19日(土)14:00~16:00(開場は30分前)
オペラは16世紀にフィレンツェで誕生し、「オペラはイタリア語で聴く」のがヨーロッパ中の貴族の常識でした。
その後ヴェネツィアで市民にお目見えしたオペラは俄かにブームとなりますが、18世紀後半にはナポリが“オペラの都”となります。
イタリア編では、オペラと深い関わりのあるイタリアの各都市を辿りつつ、世界遺産の見どころを解説します。
⇒世界遺産
ローマ歴史地区、フィレンチェ歴史地区、ヴィネツィアとその潟、ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラディオ様式の邸宅群、ヴェローナ市
◆第2回 ドイツ・オーストリー編
2007年6月2日(土)14:00~16:00(開場は30分前)
宮廷の寵児となったイタリア人音楽家に対抗するため、自国語作品を充実させることがドイツ人作曲家の悲願でした。
やがてモーツァルトを先鞭に、庶民が登場する、典型的なドイツ音楽を下地としたドイツ語圏独自のオペラが次々と生み出されます。
モーツァルトやウィーンを中心に、クラシック音楽の宝庫・ドイツ・オーストリーを楽しみましょう。
⇒世界遺産
ポツダムとベルリンの宮殿群・公園群、古典主義の都市ヴァイマール、ザルツブルグ市街の歴史地区、シェーンブルン宮殿と庭園群、ウィーン歴史地区
◆第3回 フランス編
2007年6月16日(土)14:00~16:00(開場は30分前)
ヴェルサイユ宮殿には、「太陽王」ルイ14世が作らせた壮麗なオペラ劇場があります。
宮廷劇場としては並外れて壮大な規模で、木造のため音響効果も抜群。
緞帳や座席など、隅から隅まで贅を尽くした、最も美しい宮廷劇場と讃えられています。
また、バレエとオペラが融合し、華やかで壮大な「グランド・オペラ」はフランス原産。
常にオペラの中心地である華の都・パリの魅力もご紹介します。
⇒世界遺産
ヴェルサイユ宮殿と庭園、オランジュのローマ劇場とその周辺と“凱旋門”、フォンテーヌブローの宮殿と庭園
- 2007年5月19日(土)、6月2日(土)、6月16日(土)
- オペラ通チケット(3回通し券) 一般¥2,500 PiPi会員¥2,200
各回 一般¥1,000 PiPi会員¥900
発売日:
取扱い:
- 2007年5月19日(土)、6月2日(土)、6月16日(土)
- オペラ通チケット(3回通し券) 一般¥2,500 PiPi会員¥2,200
各回 一般¥1,000 PiPi会員¥900
[講師]水谷彰良(オペラ研究家・国立音楽大学/大学院講師)