芸術講座 美術コース
画家とミューズ(芸術の女神)たち
世紀末のパリ、ウィーン、ロンドンの画家たちの多くは、“芸術の女神=ミューズ”に創造力を刺激され、独創的な作品を生み出しました。画家は彼女らのどんなところに惹かれ、そのあり余る才能を、作品に、そして女性に注いでいったのでしょうか。
さらにシャガールの貴重な映像をフィルムに収めた、映画「シャガール:ロシアとロバとその他のものに」も上映。愛と美の世界へ、アプローチします。
◆第1回 講演+スライド 世紀末パリの恋人―ルノワール、ロートレック達を魅了した美女
2007年9月7日(金)19:00~21:00(開場は30分前)
印象派のルノワール、ナビ派のボナールやヴュイヤール、そしてロートレックまでも夢中にさせた、ミシア・ゴデブスカに代表される“世紀末パリの恋人”たち。作品を通して、画家と時代に酔いましょう。
◆第2回 映画+解説 シャガールの愛―シャガールとベラ
2007年9月14日(金)19:00~21:00(開場は30分前)
誘惑に満ちたパリのモンパルナスのアトリエで、お酒にも他の女性にも心を移さなかったシャガールの最愛の女性はベラ。ドキュメンタリー映画とともにシャガールの誌的な風景を感じてみましょう。
★映画
『シャガール:ロシアとロバとその他のものに』
フランソワ・レヴィ・クエンツ監督
2003年/52分/フランス
20世紀を代表する画家シャガール。
シャガールと交流のあった芸術家たちのコメントや孫娘、さらにはシャガール自身の貴重なインタビューが話題となった本作。最愛の妻「ベラ」との愛、ユダヤ人であるがゆえの苦悩・・・「白い襟のベラ」や「白い磔刑」などの代表作品はもちろんのこと、遺族によって保管されていた未発表作品を紐解き、シャガールの生涯に迫ります。
◆第3回 講演+スライド ウィーンの官能―クリムト、シーレの女性像
2007年9月21日(金)19:00~21:00(開場は30分前)
独特のむせるように官能的な女性像とは裏腹に、クリムトにはプラトニックな恋人フレーゲが存在していました。クリムトと、死とエロスの青年画家シーレの作品を通して、世紀末ウィーンの文化と時代を回顧しましょう。
◆第4回 講演+スライド ラファエル前派と沈んだ瞳のジェーン
2007年9月28日(金)19:00~21:00(開場は30分前)
沈んだ深いひとみの大柄な美女。ラファエル前派の代表的な女性像は画家たちをいっぺんに魅惑してしまいます。愛らしい女性像から神秘的な大人の女性像へ、ロセッティやモリス等の作品から世紀末の憂いを感じましょう。
- 2007年9月7日(金)、9月14日(金)、9月21日(金)、9月28日(金)
- ミューズチケット(4回通し券・限定100枚) 一般¥3,400 PiPi会員¥3,000
各回 一般¥1,000 PiPi会員¥900
発売日:
取扱い:
- 2007年9月7日(金)、9月14日(金)、9月21日(金)、9月28日(金)
- ミューズチケット(4回通し券・限定100枚) 一般¥3,400 PiPi会員¥3,000
各回 一般¥1,000 PiPi会員¥900
[講師]江本菜穂子(名古屋造形芸術大学・同大学院教授)
美術史家。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。19世紀―20世紀の西洋近代絵画史専攻。様式や主義主張の多く現れた19世紀後半のヨーロッパ絵画の流れに特に興味を持っている。