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【FORUM PRESSレポーター】ラルンベ・ダンサ「エアー 〜不思議な空の旅〜」


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。 市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2023年7月23日(日)に開催された ラルンベ・ダンサ「エアー 〜不思議な空の旅〜」をレポート!

Report500 【丘の上から空高く】高塚康弘 公演の10日程前、40℃の最高気温が報じられたマドリードからやって来た、3Dメガネをかけて見る舞台。 それぞれスカートとズボンをはいた見知らぬ2人がエレベーターで出会うと、不思議な世界への旅が始まります。作品の第一のテーマは「『空気』を大切にしたい!」。緑ひろがる田園や農場に、無表情で騒々しい夜の都市、そして2人で逃げ込む小さな部屋。それぞれの空気を通り抜けて、風船につかまった2人は雲の上や煌めく星々の海へも…。客席を舞う映像と共に、2人は時にぎゅっと力強く、時にふわりと軽く、大きな人力式の機械を操るように物語を動かし、見る人を連れて登って行きます…。 ふたたびエレベーターが登場し、元の世界に戻される2人。まるでたっぷり遊んだ夏休みの終わりのようです。でも一緒に旅をした2人は元の見知らぬ2人ではありません。 会場の外では、目の前に広がる夏の空が「空気」の大切さを大きな声で語っていました。

Report501 【3Dでふわふわ不思議体験】松葉栄子 スペインのダンスカンパニー、ラルンベ・ダンサの不思議な世界を体験してきました。ダンス、音楽、そして映像の舞台でしたが、観るというよりまさに体験です。会場で3Dメガネを受け取り、久しぶりの3Dに遊園地の気分。立体映像が見やすい中央寄りの席にはたくさんの子どもたち。輪ゴムで耳に架けたメガネを何度も触って、始まるのを楽しみにしているのが伝わってきます。 舞台では同じ建物に住む2人が、エレベータに閉じ込められ、空想か現実か、狭い空間を抜け出し色々な場所へ移動します。客席の私も「私は今どこにいる?」の感覚で一緒に空間を移動しているようです。アクロバティックで重力を感じさせない2人のしなやかなダンス。「すごい…」と子どもの声が聞こえてきました。そして、エレベータに戻ってきた2人。私の空の旅も終わりました。セリフはなくてもしっかりと物語に入り込み、まさにエアーのように“ふわふわ”とした50分でした。

Report502 【3D映像と見事なダンスに魅了】奥村啓子 舞台中央に、エレベーターがたった一つ。これから始まるダンスが織り成す物語をワクワクして待ちます。客席には親子連れが多く、子どもたちは早くも3Dメガネをかけて舞台上に集中していました。 そして、開演。まさに目の前で繰り広げられる飛び出す映像の世界に、ダンサーと一緒に飛び込んでいきます。突然止まったエレベーター内で微かに感じる空気を追って、壮大で静かな大自然から、排ガスと猛々しい騒音の都会へと進み、やがて雲の中へ。次々映し出される映像と激しくコミカルなダンスは休むことなく続き、あっという間に時が過ぎていきます。子どもたちはダンサーの旅を追って、様々な想いを膨らませたのでしょうか、旅が終わるとホッとため息をついていました。 スペインから来たラルンベ・ダンサは、最新のテクノロジーとダンスを融合した「ハイパーメディアダンスパフォーマンス」のパイオニア。春日井で観劇出来たのは嬉しい限りでした。