Shift Cube Vol.9　久保智史展

｜アーティスト滞在制作日｜※終了しました
2010年5月18（火）、21（金）、25（火）、29（土）

久保智史さんは1985年 愛知県一宮市生まれ、4月から愛知県立芸術大学美術研究科博士後期課程へ進学し、制作活動を続けています。彼は画面に点を描き、線でつなぎ、形を作っていくというルールをもうけ、絵を描いています。点どうしの交信（コンタクト）から始まり、線があらわれ、それらが色を得てゆるやかな形となり関係性を築いていくさまは、彼のいう「うちゅう」や「いのち」が形作られる初期段階を想起させます。全体を見渡す視点からではなく、ごく近しい関係性を辿ることで作られた絵画には、予想もできない広大な「全体」が表出してきます。今展は、タブローやドローイングの展示とともに、shift cubeの壁を直接使った“点”と“線”による新たな試みを行います。

●「Shift Cube」とは
文化フォーラム春日井のエントランス、交流アトリウムに出現した箱型の展示スペース。中部大学工学部建築学科の協力により、制作が実現しました。今後、中部地方ゆかりの若いアーティストの作品を中心に美術作品を紹介していきます。アーティストと鑑賞者が交流し、いつでも今日のクリエイティブシーンに立ち会うことができる場所、「交流アトリウム空間創出プロジェクト　Shift Cube」は、そのような創造的現場をめざしています。

「Shift・シフト」＝「移動、転換、変化、転移」

［協力］愛知県立芸術大学、中部大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学