Shift Cube vol.16 吉田ルシア展
現実と記憶を重ねた風景を描く銅版画家の吉田ルシアさん。銅板に傷をつけて描いた線を、薬剤で腐食させることでできる“エッチング”という銅版画の技法を用い描いています。緻密な線が特徴のこの技法ですが、吉田さんによって作品が時間と薬剤に託されると、不思議なマチエールが与えられ、まるで、今にも消え入りそうな風景が、かろうじてとどまっているかのような作品が生まれます。版画ならではの技法や、刷りの違いにもご注目ください。
吉田ルシア アーティストトーク 開催決定!!
2011年11月10日(木)①11:45~ ②13:15~
★吉田さんの作品/道具たち
「つめたい場所・a」,90×120㎜,エッチング・アクアチント,2011
吉田さんが使っている銅板画の道具
ニードルという尖った道具で傷をつけて描きます