Shift Cube vol.17 清水鮎美展 引力と斥力
地域の若手作家を応援するShift Cube展覧会シリーズでは、vol.17として、油彩画家 清水鮎美さんの個展を開催します。
青のモノトーンが印象的な彼女の作品には、洗面所や自分の部屋に置かれた鏡のように、「歯を磨く」「服を着替える」といった日常的な動作をする人物が映し出されています。それらの人物に表情が描かれることはなく、感情を読み取ることはできません。しかし、鑑賞者はひとたび作品に向かうと、画面の中に自分自身の表情を探し、作品を通して客観的に感情と向き合うことになります。
今展では、「引力と斥力」という、引きあう力と遠ざけ合う力をテーマに、人の感情の動きとその痕跡を探ります。
★清水さんのアトリエ/作品
![mixing color](http://www.kasugai-bunka.jp/images/120422_sc_1.jpg)
絵具を混ぜる清水さん。清水さんの使う色は独特の色あいです。
![painting](http://www.kasugai-bunka.jp/images/120422_sc_3.jpg)
「カーテン」,2010
チラシのダウンロードは⇒コチラ(PDFファイル:249KB)
Shift Cubeとは?
絵画や立体作品、インスタレーションなど、様々な作品を展示するために、2009年3月に設置された箱型展示スペースです。ギャラリーを飛び出し、人が行き交う巨大空間で、上質な美術作品に出会うための、フレキシブルな可動式展示スペースとして機能します。
Shift Cubeが目指すもの
「Shift・シフト」とは、「移動、転換」といった物理的な移動から、人の感情や思考等の変化、または重力・引力等の見えない力の転移を表す意味をもっています。そこには、「人と人が展示を通して行き交う」という意味はもちろんのこと、「Shift Cubeで継続的に行われる展覧会の作家たちが、次のステージへ移り、活躍していけるように」という願いも込められています。Shift Cube展覧会は主に文化フォーラム春日井と縁のあるアーティストを起用し、いつでも今日のクリエイティブシーンに立ち会うことができる創造的現場を目指しています。
![mixing color](http://www.kasugai-bunka.jp/images/120422_Shift_Cube.jpg)
Shift Cubevol.4 水野勝規展の様子