Shift Cube vol.18 河面理栄展「航海」
地域の若手作家を応援するShift Cube展覧会シリーズでは、vol.18として、現代美術作家の河面理栄さんの個展を開催します。
これまで風景をモチーフに作品を制作してきた彼女。今展では、Shift Cubeのある空間から想起された「海原」というテーマのもおと、ものの形を写し取る「フロッタージュ」という技法を用いて制作します。壁一面に描かれた海原の風景は、すべて身近な日用品や、近所で見つけたマンホールの凸凹などでできています。また、同時に色とりどりのヨットや、書籍から抜き取られた情景描写の標本も展示。思い出の中の夏休みのように、きらきらとしたひとときをお過ごしください。
★作品搬入の様子
![mixing color](http://www.kasugai-bunka.jp/images/120703_sc_1.jpg)
壁一面の絵は、現地で1枚ずつ板に貼り込みました!
![painting](http://www.kasugai-bunka.jp/images/120703_sc_2.jpg)
Shift Cubeに作品を貼り込む河面さん
河面さんと一緒に、すり絵を使った「ぼうけん舟」を作るワークショップも開催します。
Shift Cubeとは?
絵画や立体作品、インスタレーションなど、様々な作品を展示するために、2009年3月に設置された箱型展示スペースです。ギャラリーを飛び出し、人が行き交う巨大空間で、上質な美術作品に出会うための、フレキシブルな可動式展示スペースとして機能します。
Shift Cubeが目指すもの
「Shift・シフト」とは、「移動、転換」といった物理的な移動から、人の感情や思考等の変化、または重力・引力等の見えない力の転移を表す意味をもっています。そこには、「人と人が展示を通して行き交う」という意味はもちろんのこと、「Shift Cubeで継続的に行われる展覧会の作家たちが、次のステージへ移り、活躍していけるように」という願いも込められています。Shift Cube展覧会は主に文化フォーラム春日井と縁のあるアーティストを起用し、いつでも今日のクリエイティブシーンに立ち会うことができる創造的現場を目指しています。
![mixing color](http://www.kasugai-bunka.jp/images/120422_Shift_Cube.jpg)
Shift Cube vol.4 水野勝規展の様子