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第47回かすがい日曜シネマ
「光にふれる」

台北映画祭で最優秀主演女優賞と観客賞をダブル受賞した青春ドラマ

目の不自由な青年ユィシアンは、故郷を離れて都会の大学に通いはじめる。ある日彼は、経済的な理由からダンサーの夢を諦めた女性シャオジエと出会い、親交を深めていく。盲目の天才ピアニストとして活躍するホアン・ユィシアンが本名のままで主人公を演じている。

監督:チャン・ロンジー 2012年/台湾・香港・中国合作/110分

★映画が更に楽しめる、15分のミニトークがついてます。
★セリフや情景をイヤホンで説明する、シーンボイスガイド付(13:45~の回のみ)


会場
  • 文化フォーラム春日井・視聴覚ホール
開催日
  • 2015年1月25日(日)
時間
  • ①10:15~、②13:45~、③16:45~(各開場は15分前)
入場料
  • 一般 ¥900(当日¥1,000)、ペア¥1,700(当日¥1,900)
    PiPi会員 ¥800、ペア¥1,500(ともに当日同額)
    お得な3作品通し券あり! 一般¥2,500、PiPi会員¥2,100
条件
  • 全自由席、上映時間指定、3才以上有料
    ※チケット購入の際に上映時間をお選びください。
    ※チケット購入後の時間変更は、変更手数料¥100(1枚につき)で承ります(完売の場合を除く)
主催・問合せ
  • かすがい市民文化財団 0568-85-6868

    チケット情報

発売日:

2014年9月28日(日)
※一般発売初日のみ、窓口販売は9:00~、電話予約は10:00~

取扱い:

文化フォーラム春日井・文化情報プラザ、電話予約、メール予約(映画名、上映時間、券種、枚数、引取方法(窓口or代金引換サービス)、お名前、お電話番号」を記入して送信)、春日井市東部市民センター

会場
  • 文化フォーラム春日井・視聴覚ホール
開催日
  • 2015年1月25日(日)
時間
  • ①10:15~、②13:45~、③16:45~(各開場は15分前)
入場料
  • 一般 ¥900(当日¥1,000)、ペア¥1,700(当日¥1,900)
    PiPi会員 ¥800、ペア¥1,500(ともに当日同額)
    お得な3作品通し券あり! 一般¥2,500、PiPi会員¥2,100
条件
  • 全自由席、上映時間指定、3才以上有料
    ※チケット購入の際に上映時間をお選びください。
    ※チケット購入後の時間変更は、変更手数料¥100(1枚につき)で承ります(完売の場合を除く)
主催・問合せ
  • かすがい市民文化財団 0568-85-6868

    チケット情報

発売日:

2014年9月28日(日)
※一般発売初日のみ、窓口販売は9:00~、電話予約は10:00~

取扱い:

文化フォーラム春日井・文化情報プラザ、電話予約、メール予約(映画名、上映時間、券種、枚数、引取方法(窓口or代金引換サービス)、お名前、お電話番号」を記入して送信)、春日井市東部市民センター

【作品紹介コラム】
たとえば自転車に乗っていて、いつもの道を走っている途中、パッと見上げた空に広がる夕焼けが美しくて、胸が詰まることがある。思わず泣けてきたりもする。日常の愛しい瞬間に、さりげなく助けられていることは本当に多い。それを感じるのが、人間や生き物の持つ五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)と心の不思議な営みだ。
この映画の主人公には、その五感の一つである、視覚がない。彼は台湾の田舎で花農家を営む家族とともに暮らしていた。類い稀なピアノの演奏力を持っている彼だが、幼い頃に出たコンクールで「目が見えないから、賞を獲れた」という心ない言葉に傷つき、それ以来、表舞台から遠ざかっている。そんな彼を心配した母は、音楽の道を開かせようと、都会の音楽大学へ進学させる。家族から離れた、初めての生活。誰もが彼を守ってくれるわけではない。クラスメイトは彼を面倒くさがり、路上では一人置き去りにされる。
彼は目が見えないことで、確かに不自由を強いられている。「何かにぶつからずに歩きたい。普通の生活がしたい」。しかしその一方で「自分の力を試してみたいと思う」という彼には、何か別のものが見えているようなのだ。
その一つが、タイトル「光にふれる」(原題:逆光飛翔/ Touch of the Light)に表れている。主人公が感じているかもしれない光が、映像美として全篇を際立たせているのだ。目を閉じてみた時、まぶたに光を感じたことはないだろうか。はっきりとした形はない、あのかすかな輝き。彼が、世界の煌めきに憧れ、僅かながらも糧にしていることを教えてくれる。「そう思うのならやってみなくちゃね。でないと自分の実力がわからないよ」この前向きな有り様に好感を持つのは、映画の登場人物だけに限らないだろう。
そしてもう一つは音。聴覚を頼りにする彼に重なるかのように、この映画の大きな拠り所となっている。雑音の多い都会の中で、彼がどのように音を感じているのか。少なからず違和感を感じるのは、きっと私たちが視覚で得ている情報が多いからだ。音が思わぬ作用をしていることに改めて気付かされる。美しい響き、ほがらかな足音、自覚なき無配慮、悪意ある仕草。その全てが音に表れ、励まされたり、傷ついたりしている人たちがいる。
日常に終わりはなく、小さな事柄に一喜一憂する毎日だ。この映画も同じように終わりがないのだけれど、見終わった後、周りのものや事が、ちょっとだけ輝いて見える。それは、私たちが心で感じた光の面影が、音の軌跡が、瑞々しさを残したから。主人公が感じている光=希望でもある。
(FORUM PRESS vol.65)