しかくいけしき
映像作家 重田佑介の ちいさくて おおきなアニメーションのせかい
ひかりーピクセルーアニメーション
本展「しかくいけしき」は、ピクセルアートのアニメーション表現で知られる映像作家・重田佑介(1981年-)による初の個展です。
ピクセルアートとは、デジタル画像の最小単位であるピクセルを強調したアート表現です。80年代、初期のパーソナル・コンピュータで絵を描くには、性能上の問題から、色数や解像度などに制約がありました。その制約の中で、必然的に少ないピクセル数によって描かれたグラフィックが生まれました。現在ではコンピュータの性能が上がり、より複雑で写実性のある絵画表現が可能となっていますが、近年、このような初期のデジタル画像の特質を模し、あえてピクセルを強調する形で表現したグラフィックのスタイルが「ピクセルアート」と呼ばれるようになりました。今やピクセルアートはインターネットを中心に再度注目を集め、文化的な広がりを見せています。
重田は、ピクセルアートによってアニメーションを制作することで、デジタル技術ならではの映像表現を探究してきました。そして、これらの作品を空間に展示することによって、プロジェクターやモニタという光学的装置ごと作品表現の手法として取り込んでいます。
本展のタイトルである「しかくいけしき」とは、ピクセルアートの特徴である正方形のドットによって描かれた風景画を表します。風景画は、古今東西の芸術に必ず現れる題材ですが、その視覚的なスペクタクルは、文化や時代の中でさまざまに変容を遂げてきました。風景画は、人々の世界の見方を示す一つの指標ともいえます。
本展では、重田の代表作である「がそのもり」や、近年、中部国際空港セントレアでの展示で話題になった「関ケ原山水図屏風」に加え、本展のために制作された新作を展示します。また展示作品と併せて、会期中、ピクセルアートのワークショップを開催する予定です。これらの企画を通して、多くの方にデジタルカルチャーが生み出したピクセルアートが、「世界」をどのように描くことができるのか、その面白さや奥深さを体感いただけると幸いです。
- 2022年2月26日(土)~3月21日(月・祝)10:00~17:00(最終入場16:30)月曜休館
- 「施設利用ガイドライン」による感染防止対策を行っています
■新型コロナウイルス感染予防のため、会場内では人との間隔を空けてください。
■会場内の混雑状況により、入場制限を行う場合があります。
■発熱やせき等の症状が認められる場合は、入場をお断りする場合があります。ご来場前の検温にご協力ください。
■常時マスクを着用してください。
■新型コロナウイルスの感染状況によっては、展覧会や関連イベントの内容を変更する場合があります。
- 2022年2月26日(土)~3月21日(月・祝)10:00~17:00(最終入場16:30)月曜休館
- 「施設利用ガイドライン」による感染防止対策を行っています
■新型コロナウイルス感染予防のため、会場内では人との間隔を空けてください。
■会場内の混雑状況により、入場制限を行う場合があります。
■発熱やせき等の症状が認められる場合は、入場をお断りする場合があります。ご来場前の検温にご協力ください。
■常時マスクを着用してください。
■新型コロナウイルスの感染状況によっては、展覧会や関連イベントの内容を変更する場合があります。
【関連イベント】
ピクセルアニメーションをつくってみよう〈参加無料・要申込〉
講師:重田佑介
日時:2022年2月26日(土)①11:00~12:30、②14:30~16:00、3月21日(月・祝)③11:00~12:30、④14:30~16:00
定員:各回15名
対象:①②小学生(3年生以上)、③④中学生から大人
会場:文化フォーラム春日井
[内容]
スマホやタブレット、パソコンで簡単に絵を描くことが出来るwebサイトやアプリを使用し、ピクセル画を描いてみましょう。数枚のピクセル画を描き、連続して再生することで「アニメーション」を作ることが出来ます。自分の描いた絵が動き出す楽しさを体験しましょう。
[サイト・アプリ]
①②Flipbit ③④dotpict
[持ち物]
①②Wi-Fi に接続可能なノートPC ※windows/mac どちらでも可。PC をお持ちでない方はご相談ください。
③④Wi-Fi に接続可能なスマホやタブレット
[申込方法]
件名を「重田佑介展ワークショップ」とし、本文に氏名・年齢・住所・電話番号・メールアドレス、参加希望日時、持参する端末 を記入の上、メールでお申し込みください。定員を超えた時点で、締切とさせていただきます。
[申込締切]
2022年2月11日(金・祝)17:00 まで 2022年2月25日(金)17:00まで ※参加が決まり次第メールでお知らせします。
重田佑介 YUSUKE SHIGETA
1981年生まれ 東京藝術大学大学院映像研究科修了。
神奈川県在住、映像作家。驚き盤やゾートロープ、幻灯機など装置や仕組みを含めた広義なアニメーションへの興味からメディアアート領域で活動。複数のプロジェクターやモニタを使って、空間的にアニメーションを展開した体験型の作品を手掛けている。主な展覧会に「オープンスペース2011」(ICC/2011)、「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」(横須賀美術館/2014)、「動くアートの秘密展」(浜田市世界こども美術館/2019)、「魔法の美術館」(山梨県立美術館、長崎県立美術館、佐川美術館等/2010-2019)、「“ちり” も積もれば世界をかえる」(日本科学未来館/2021)など。