「今の生活のままでは、夢は叶えられない」と、諦めたことはありませんか?主人公のインシアは、インド最大の音楽賞のステージで歌うことを夢見る14歳の少女。彼女の夢に立ちはだかるのは「父」でした。地方部や貧困層では男女に序列をつける古きインドの思想が今も強く残り、インシアの父はまさにその思想の人。インシアの歌を禁じていました。
しかし、今は誰もが発信のチャンスを持つ時代。インシアもYouTubeに希望を託し、顔を隠して歌を投稿。すると正体不明の歌姫にインド中が大注目!有名(だけど若干落ち目)プロデューサーの目に留まりますが・・・
夢見る少年少女の姿はもう十分見てきた、と思うなかれ。他のそれとは一味違います。歌っていることが父にばれてしまうシーンでは、どうか挫けないで!と手に汗握って彼女を見守る自分に気付くはず。自由な現代と古き思想のアンバランスの中、とある「スーパースター」を味方に、力強く夢を追うインシアの姿から目が離せない150分です。