本作は、実在するインドの私塾・スーパー30をモチーフに描いた物語。
スーパー30は、全国から“優秀だけど貧しい子たち”30人を選抜し、無償で教育・食事・寮を与え、インド工科大学(以下IIT)への合格を目指します。開講のその年には30人中18人、5年後には30人全員を入学試験に合格させます。世界三大難関試験の一つに数えられるIITへの合格率は1%と言われ、不合格者は”仕方なく”マサチューセッツに行くとか。
塾長は、生徒と同じく貧しい家庭出身のアーナンド。入塾した子どもたちは、根強いカースト制度から劣等感が強く、自信なさげ。しかし、アーナンドは「困難にぶつかっても、視点や考え方を変えろ。時が来たら高く飛べ」と、鼓舞し続けます。そして、子どもたちはそれに応えようと懸命に学び、めきめきと力をつけていきます。
いまも続くアーナンドのこのプロジェクト。師弟の絆と登場人物たちが夢を追う情熱に、勇気と元気をもらえます。夢を追うすべての人にご覧いただきたい1本です。