レポート
【広報の舞台裏】 映画が生まれた風景
平成19年度からスタートし、今年度で7回目となる名作シネマ鑑賞会。
毎年、冬の寒い時期に開催していましたが、今年は暑い夏、お盆の時期に開催します!
上映するのは、叙情派の巨匠「木下惠介」監督の4作品。懐かしい~!と思う方も、たくさんいらっしゃることでしょう。
ⓒ酒井英治
上映に先立ち、関連展示として、文化フォーラム春日井・交流アトリウムで、福島県いわき市の空撮家・酒井英治さんの写真展示を現在開催しています。
関連?何が関連なの?
全ては、木下監督の作品『喜びも悲しみの幾歳月』に端を発するのです。
今回の上映作品の一つである映画『喜びも悲しみも幾歳月』は、福島県いわき市の塩屋埼灯台で働いていた灯台守の妻、田中きよさんの手記からヒントを得て、木下監督が作り上げた夫婦の一代記です。
そして、空撮家の酒井英治さんは、原作の舞台となった塩屋埼灯台を始め、福島県いわき市の海岸線を20年撮影し続けています。
そう、塩屋埼灯台が人々を結び付けてくれたのです!
映画の中に塩屋埼灯台は登場しません。しかし、きよさんは、いわきの海を見ながら手記を書き、終の棲家としていわき市を選びました。
そして、いわきの海に魅了された酒井さんは、1994年からモーターパラグライダーで空撮を続けてきました。震災から20日後、再び空へ。変わり果てた故郷の姿を泣きながら撮影した彼は、綺麗な海も、津波の被害も、コツコツ撮り続けています。
風景に導かれた人々の、それぞれの物語を、どうぞご覧ください。
■名作シネマ関連展示
「映画が生まれた風景 ~塩屋埼灯台より」
開催期間:~2014年8月15(金)9:00~19:00
※最終日のみ18:30まで
会場: 文化フォーラム春日井・交流アトリウム
入場料無料
[2014/08/10|投稿者:スタッフ 山川 愛]