レポート
【FORUM PRESSレポーター】「糸あやつり人形劇団みのむし~マリオネットと腹話術で楽しむ人形劇の世界~」
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2017年12月9日(土)にかすがい人形劇フェスティバル20周年特別公演として開催された、
「糸あやつり人形劇団みのむし」の公演を3人がレポート!
@文化フォーラム春日井・視聴覚ホール(撮影:かすがい市民文化財団)
Report256 【子どもたちが手を挙げる、見守る家族】 和田卓夫
12月9日、「かすがい人形劇フェスティバル20周年特別公演」が行われました。
10時半から始まった公演は約一時間、前半は人形と腹話術の『キリンのりんちゃん』。後半は、『マリオネットミニミニシアター「赤ずきんちゃん」』です。
会場には子ども連れの若い夫婦、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の家族など様々。視聴覚ホールの広い会場は3分の2が、座って団らんできるような平土間空間になっていて、仲の良い家族が家庭の延長として、地芝居を観にやってきたような雰囲気でした。
特に前半の『キリンのりんちゃん』は巧みな腹話術で、会場の人たちを飲み込んでゆきます。人形とおじさんの対話を中心に進み、たまに、おじさんが質問を投げかけると、一斉に子どもたちの手が挙がります。そのしぐさを、そばで微笑みながら眺める家族、そんな和やかな一家団欒の雰囲気に、さすが20年も続くイベントだと感じました。
Report257 【童心に帰った優しい時間】 中林由紀江
12月9日に文化フォーラム春日井の視聴覚ホールで行われた、かすがい人形劇フェスティバルの20周年特別公演『糸あやつり人形劇団みのむし~マリオネットと腹話術で楽しむ人形劇の世界~』を観賞しました。観客席の前方にはプレイマットが敷かれ、たくさんの親子連れの方が、目を輝かせて始まりを待っていました。後方の椅子席も、数が足らなくなるくらいの盛況ぶりでした。
『キリンのりんちゃん』は、大きな人形の動きや表情で、一瞬のうちに子どもたちの心を惹きつけます。私もお話にクギ付けになりました。1人で演じているとは信じられない躍動感にとても感動しました。
『マリオネットミニミニシアター「赤ずきんちゃん」』には、むかしNHKで見た人形劇を思い出し、すっかり子どもの頃のノスタルジックな感情にひたりました。
最後のカーテンコールに出て来たのが、演者、裏方さん合わせて2人だけという事に、またビックリ。不思議な楽しい体験が、子どもの心の片隅に思い出として残って欲しいという、優しい気持ちをいっぱい感じた時間でした。
Report258 【温かくって、サ・イ・コーッ!!】 マエジマキョウコ
「りんちゃ~ん!」と、おじさんの合図で子どもたち。モジモジしていたキリンのりんちゃんがやっと出てくると、子どもたちから歓声があがります。恥ずかしがりやのクセにお調子者で関西弁のりんちゃんとおじさんの軽妙な掛け合いの面白いこと! 子どももおとなも引き込まれます。
つづいての人形劇は、糸操りのマリオネット ― お父さんと、娘のメアリーちゃんのふたりっきりの劇団『アルフレッドおやこ一座』が演じる『赤ずきんちゃん』です。オオカミ、おばあさん、猟師と声色を使い分け、何役もこなすお父さんと、おしゃまでちょっぴり気の強い赤ずきんのメアリーちゃん……実際はおじさんがひとりで演じているのだけど、劇団のふたりがお芝居をしているようにしか思えない! ほんと、面白かった!
カーテンコールで、この人形劇団はおじさんと、音響などの裏方を担当する方、お二人のユニットだと披露されました。最後まで温かく嬉しい舞台でした。