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【FORUM PRESSレポーター】
第18回自分史フェスタ
特別講演「自分史を認知症の予防に!」


FORUM PRESSレポーターによる「わたしレポート」。
2017年2月26日(日)に開催された「第18回自分史フェスタ」で開催された特別講演「自分史を認知症の予防に!」のレポートです。

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@文化フォーラム春日井・視聴覚ホール

Report200 認知症への関心の高さを実感 田中昭則

認知症と自分史に何の関係があるのか?と思うかもしれません。2月26日に開催した、『第18回自分史フェスタ「就活から終活へ」』の特別講演のテーマは、「自分史を認知症の予防に!」でした。会場内は中高年のお客さんで一杯で、認知症への関心の高さがうかがえました。
自分史とは何か、ということから始まり、精神医学や脳科学のような、専門的な話もありました。昔の事を思い出したり、家族や知人・友人から聞き取りをしたり、文章の流れを考えたり、実際に執筆することで脳が刺激されて活性化し、認知症を防ぐことができる、という内容でした。そのための具体的な方法と期待される効果なども説明されたほか、認知症発症時の脳の変化を画像で示されたりと、非常に内容の濃い特別講演でした。

Report201 自分史を書く+大脳機能の活性化=認知症予防!? 與後玲子

「自分史」を身近に感じてもらうことを目的に、毎年開催している『自分史フェスタ』。今年は、5つのイベントが開催され、その中の特別講演「自分史を認知症の予防に!」に参加しました。
自分史は、自分自身の過去の思い出や記憶を紐解き、それを書き記すことで人生を見つめ直すものですが、自分史を読んで、 自分の知らない時代・人の経験を知ることも、人生の幅を広げ、人生を構築する力を強くしてくれます。それはなぜか?特に高齢者は、人生を見つめ、将来について考えるとき、漠然とではなく死を現実的なものとして認識します。すると、残された時間について計画的に考えたり、健康に留意するようになるのです。また自分史を書いたり読んだりすることは脳機能を活性化し、認知症予防につながるそうです。今回、講師の柴山先生は、これらを詳しく説明されました。また、自分史を書く際の大脳機能について、あるいは、その機能の障害によって引き起こされる症状など、人間の脳についての興味深い話も聞くことができました。

Report202 「自分史、書くぞ~!」と意を新たにしました! マエジマ キョウコ  repo_maezima_icon

「自分史の精神療法的意義」― なんだか難しいお話です。「主に高齢者を対象として、人生の歴史や思い出を受動的・共感的な態度で傾聴する回想法により、脳が活性化し、活動性・自発性・集中力の向上、自発語の増加、認知症の進行を予防」? とりあえず「想い出すことって認知症に効くのかな?」と思いました。
そして「自分史を書く際の大脳機能」。専門的で頭がグルグルしましたが、想い出し、構想し、書いて、読み返してという一連の作業には、前頭葉・側頭葉・頭頂葉・後頭葉・海馬と、脳の全体を使うと教えていただきました。なるほど、これは「脳に良い」のだと納得。さらに「認知症予防のための10か条」など、すごく勉強になりました。
この日の「自分史フェスタ」では、この特別講演の他にも、エッセイ講座から就職活動のためのES(エントリーシート)の書き方講座、映画「いしゃ先生」(ヒロインのひたむきに生きる姿に涙が抑えられませんでした!)を実施していました。ほんとうに盛り沢山な一日でした!