ホーム - レポート

レポート

発表!「連歌にチャレンジ!」採用句


交流アトリウムで募集した「連歌にチャレンジ! あなたもやってみませんか?」に、
たくさんの応募をいただきありがとうございます。
小学生から、短歌をたしなんでいる方までイマジネーション豊かな句をいただきました。
そのなかから、いくつかをご紹介いたします。

課題(前句)

まいおどる落ち葉で体を包み込み  由紀

投稿句(付句)

空は真青(まさお)に坂道をゆく  古藤欣也

〔選評〕 冬の晴天の、心洗われる清々しさを感じさせる句。
真っ青の空にまう、落ち葉とのコントラストが美しい情景をイメージさせる。(Y)

ひとり佇む里山の暮  早川尚宏

〔選評〕 前句のファンタジックな想を、暮秋のしんと染み入るような気配に
転換しました。おそらく、一陣の秋の風が、落ち葉を巻き上げたのでしょう。
カサコソという葉音が聞こえるだけで、暮れ行く里に人の気配はない。
冬へと移り行く寂しさとともに、懐郷の趣が伝わってきます。(T)

感じる温もり冬への帰り路(じ)  千晃

やさしい気持ちにさせてくれる、素敵な句です。
前句が屋外の情景、そこで感じていることを詠って、
ここでは、「帰り路」が効いています。
通いなれた道の温かい我家へと歩みと、また季節が巡ってきて冬へと還っていく
二つの“時の流れ”を想わせます。(G)

まるで私は森の妖精  ペンネーム「鶯」

とてもきれいで、ファンタジー映画の一場面が蘇るような素敵な情景です。
投句は「まるで私は木の葉の妖精だ」でしたが、
「七・七」のところが「七・九」と字余りになってしまいます。
また、前句と同じ字「葉」が繰り返しになるので、少し変えてみました。
連歌では、同じ字は使わないようにします。(K)

連歌の、情景が移り行くおもしろさ、いかがでしたでしょうか。
お好きな句を選んで、次につける「五・七・五」を考えてみるとおもしろいかも。
いろいろな言葉を探して、楽しんでみてください。

[2009/12/24|投稿者:M.T]