レポート
【FORUM PRESSレポーター】きりく・ハンドベル アンサンブル
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2025年2月8日(土)に開催された
きりく・ハンドベル アンサンブルをレポート!
Report543 【魅せる響きの世界】宮川あけみ
コンサートの幕開けを告げたのは、意外な響きでした。トンネルに入ったときに感じる耳が詰まったような「ボワーン」とした音。鳴らし方も、ハンドベルの縁を棒で擦っていて、こんな奏法もあるのかと口を開けて見てしまいました。
イングリッシュ・ハンドベルの誕生は17世紀イギリス。教会の塔にある大鐘を鳴らす練習用が始まりとされています。今回は「きりく」により、クラシックから映画音楽まで幅広く聴くことができました。アストル・ピアソラ作『鮫』では、ヒタヒタと背中に迫る恐怖。人間と鮫の対峙する緊張感がサスペンスのように表現されていました。
ハンドベルの音がとても複雑で豊かなものだとわかったのは、奏者の巧みな手の動き。強弱をつけた振り方や緩急をつけた止め方、隣の奏者のハンドベルを使う点は予想外でした。演奏を聴きながら、リーダーの大坪泰子さんの言われた「ハンドベル用に1曲作るのは、ピアノの鍵盤をばらして一つ一つ付け替える作業」が、形になっていると実感しました。まだまだ私達が知らないハンドベルの魅力を引き出す「きりく」。きっとこれからも、アッと驚く演奏を生み出してくれると思います。