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【FORUM PRESSレポーター】春日井市制80周年記念 第30回日本舞踊鑑賞会


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2023年5月14日(日)に開催された
春日井市制80周年記念 第30回日本舞踊鑑賞会をレポート!


Report493【見どころたくさん‼】原 宗也
私にとって日本舞踊の鑑賞は初めての体験で、驚きの連続でした。
まず目を引いたのは、舞台美術のすばらしさです。屏風一枚だけのシンプルな構図の舞台もあれば、藤の花や桜、雪など壮大で可憐な舞台など様々です。
観客のみなさんが最も盛り上がっていたのは、一瞬で行われる早着替えのシーンです。鮮やかな水色の着物が瞬時に緋色へと変化した様は、鮮烈に目に焼き付いています。
最後を飾った坂東玉三郎さんの舞では、舞台上に装飾などは一切なく、白い着物に傘、舞台袖には三絃と箏というシンプルな構成。その舞をみてびっくりしました。どこまでも静かで繊細で、粛然としているのです。ゆっくりとゆっくりと進む丁寧な動作や表情の変化によって物語性や情感が伝わり、舞台へと惹き込まれました。この静と動の絶妙なバランスが、日本舞踊の真骨頂なのかもしれません。終演後すぐ、「また観たい!」と思いました。やみつきになってしまったようです。


Report494【玉三郎さん登場に、盛大な拍手!】紀瑠美
「玉三郎さんが、春日井に来てくださるの?!」。日本舞踊を習っている中学生の娘も大喜びです。
当日、娘と訪れた会場は、雨にもかかわらず着物姿の方も多くて華やか。前半は地元舞踊家8名が順に舞い、舞台や衣装の豪華さと美しい踊りに、あちらこちらから感嘆の声が上がりました。
いよいよ、坂東玉三郎さんの登場です。梅川壱之介さんの紹介で玉三郎さんが現われると、客席からは割れんばかりの歓迎の拍手。2人のトークは面白く、「歌舞伎役者になるつもりはなかったんです」という玉三郎さんの発言には会場がどよめきました。続きを聞いて、 好きという思いと御縁が大切と実感。「春日井に、また呼んでください」と言ってくれたのも嬉しくて、皆で拍手を送りました。
玉三郎さんは、特別な衣装や化粧をつけない“素踊り”で「雪」を舞いました。ゆっくりとした動きで、たおやかに表現。その美しさに惹き込まれます。終演後は盛大な拍手が響いていました。