レポート
【FORUM PRESSレポーター】帰ってきた びわ湖ホール 四大テノールコンサート
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2023年6月11日(日)に開催された
帰ってきた びわ湖ホール 四大テノールコンサートをレポート!
Report495 【手拍子が響くテノールコンサート】松葉栄子
文化フォーラム春日井で見たPR動画で「これは面白そう」と期待していましたが、想像以上でした! “美しい声” “歌が上手い” のはもちろんですが、そこに笑いの要素も盛り込まれており、フォーマルな音楽会とは違う異色のオペラコンサートでした。選曲も王道のオペラをはじめ、Jポップやロックも。オペラファンも、これからファンになる人も、オペラへの垣根がぐっと低くなったに違いありません。衣装替えも流れの中にしっかり組み込まれ、「まさか、そこまでは無いよね」と思っていたら、カツラや長靴を加工したアヒルまで!そして、実にイイ声で歌います!歌いだすと周囲の雰囲気が変わり、まるで、短編の舞台を観ているようです。ピアノの植松さんが編曲した『春日井よいとこ』では周囲から手拍子。気づけば歓声も聞こえるように―。“四者四様”の歌声に魅了され、誘った友人にもお礼を言われて大満足。心から楽しくて、素敵なコンサートでした。
Report496 【感動テノールと笑いのやすらぎコンサート】奥村啓子
♪我は湖の子、さすらいの~(琵琶湖周航の歌)♪4人の体の奥底から湧き響く迫力の歌声は、大きな渦となり会場を包みこみます。オーケストラのような豪華な響きが、観客を酔わせます。会場を響きで唸らせ、心に熱いものを運び込む歌声に、拍手はどんどん高まり、ついにはスタンディング・オーベーションに至りました。
極上のオペラ、カンツォーネをたっぷり聴かせるだけでなく、ユーモア溢れるコントなども。自称するグループの略称BST(Biwako Super Tenors)は、韓国の人気グループを連想させますが、「ぶっさいくテノールではありませんよ」と笑いをとります。昨年の市民第九演奏会にも出演された古屋彰久さんがフレディ・マーキュリー風衣装で登場したときは、「あの曲を歌うの?」と胸が高鳴りました。
フィナーレは、煌びやかな衣装で♪マツケンサンバ♪そして、輝く明日を願って♪オー・ソレ・ミオ♪感動のコンサートでした。