特集
かすがい どこでも アート・ドア 出演アーティストが紹介!
最新のデジタル楽譜事情 2022.1
演奏を、もっと自由に
タブレットで読書する時代。演奏家たちが使う楽譜も当然、デジタル化が進んでいます。コロナ禍でリモート演奏や動画配信のためにタブレットを使う機会が増え、急速に普及しました。学校などで生の演奏をお届けする「かすがい どこでも アート・ドア」の出演アーティストがデジタル楽譜を使っている様子を見た、先生や保育士たちの間でも話題になっています。
ウィンクで楽譜をめくる
鈴木豊大さん [ パーカッション奏者・Shiki’s Friendsなど所属 ]
演奏中は両手がふさがっているので、ウインクしてページをめくります。紙の楽譜の時は、誤って楽譜を落としたこともありましたが、安心感がありますね。リピートなどで複数ページをジャンプするときもスムーズ。屋外でも風に飛ばされないし、演奏順に楽譜を並べることもできて、公演では助かります。
べダルで楽譜をめくる
林里紗さん[ フルート奏者・Trio Primavera所属 ]
Bluetooth接続した足元のペダルを使います。紙の楽譜は、必要な曲が何冊かに分かれていると、持ち運びが大変でした。なかには辞書のように分厚いものもあって、専用のキャリーバッグを使う人もいます。それがタブレットひとつで済みます。注意点を書きこんだり、不要な部分を消すことも簡単です。
「部屋の景色がガラッと変わった」
川地立真さん [ サックス奏者・BULL所属 ]
演奏した曲は、思い入れもあって、楽譜はたまる一方。自宅や実家の棚いっぱいに積み上げていました。そこからリクエスト曲を探し出すのは至難の業でしたが、いまは一発で検索できます。楽譜を読み込んで、サンプル演奏もしてくれるので、自分が作った曲をメンバーと初めて演奏する際に確認ができて、気持ちにゆとりが生まれました。
\ 聴くだけじゃナイ!? /かすがいどこでもアート・ドアの新しい楽しみ方
主任保育士 吉田麻実さん
春日井市立第一保育園を訪れた、林里紗さんが所属するユニットTrio Primavera。鬼滅の刃「炎」や「紅蓮華」などの生演奏に、子どもたちはノリノリ。「パプリカ」では振り付けも! メンバーはみんな、デジタル楽譜を使用。主任保育士・吉田さんは「手を使わないで楽譜がめくれるなんて驚きです。今度、聴くときは譜面台にも注目してしまうかも」と話していました。