聴き書き自分史“もの”語り
ラグビージャージ|小松原 康平(中日新聞社会部記者)2021.10
高校から始めたラグビーですが、1年生の冬にはキャプテンを任されました。個性的な集団をうまく纏められず、青春真っ只中にして、胃薬のお世話になったものです。大学でも体育会ラグビー部に所属しました。大学のセカンドジャージは、ブル―が剥げて灰色になり、あちこちほつれてヨレヨレに。その上、木綿製なので雨が降れば、水を含んで重くなります。現在のジャージはポリエステル製で軽くて機能的ですが、やっぱりオールドスタイルのこのジャージが馴染み深いですね。定年過ぎの現在も、高校の仲間で作ったクラブチームで練習を重ねており、年に数回はこれを着て走っています。冬は暖かいし、まだまだ手放せません。ラグビーの良さは、規則ずくめの日常も、試合で一気に解放できるところ。かといって、適度な緊張感も必要で、この「解放感」と「緊張感」が醍醐味です。ラグビーを通じて出会った人は一生の宝ですが、傍らにはいつもこのジャージがありました。
[取材・テキスト]芳賀倫子(日本自分史センター相談員)
[語り手]小松原 康平(中日新聞社会部記者)
芳賀先生の自分史相談(無料、要予約)
毎週火曜日 13:00~17:00
文化フォーラム春日井・日本自分史センターにて。
小松原さんが講師!新聞記事で学ぶ文章講座
2021年12月4日(土)11日(土)18日(土)
各10:00~12:00@文化フォーラム春日井・会議室
※受講受付終了しています