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【FORUM PRESSレポーター】「昼コン・夜コン」関連企画 スペシャル・ワンコイン・コンサート#3 BRAAAHMS!!
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2024年7月19日(金)に開催された
「昼コン・夜コン」関連企画 スペシャル・ワンコイン・コンサート#3 BRAAAHMS!!をレポート!

Report528 【みんなで体感 BRAAAHMS!!】土井 仁美
クラリネット、チェロ、ピアノを奏でる3人ともが世界で活躍するアーティストというだけでも心惹かれるのに、うち2人が春日井出身と知り、親近感も沸いてきて、「BRAAAHMS‼聴いてみたい」と、高ぶる気持ちとともに席に着きました。
オーケストラのように多くの楽器で奏でる曲も素敵ですが、三重奏では音のひとつひとつをしっかりと聴くことができました。さらに、ピアノ・ソロやクラリネットとチェロの二重奏など、色々な演奏も楽しめました。コネッソンの曲は、むかし見たネズミとネコが“なかよくケンカする”アニメを思い出すようなアップテンポでウキウキする曲。後半のブラームスは、1曲15分くらいあり、その世界観にゆったりと浸ることができ、聴きごたえ充分でした。
クラリネットの亀居さんが「汗をかきながら演奏しています」と言われるほどの熱演に、客席は足や肩でリズムをとり、満場が楽しんでいると感じられるステージでした。
Report529 【金曜の夜にうっとり】紀瑠美
スペシャル・ワンコイン・コンサートは、春日井市民会館で一流の演奏を楽しめる贅沢なシリーズ企画。今回は春日井市出身の亀居優斗さんと河尻広之さん、大府市出身の佐藤桂菜さんがこの日のために留学先から集まり、会場を沸かせました。「プログラム」と財団の西野裕之プロデューサー著の「読み物」も、このコンサートの楽しみの一つ。少し早めに来場し、それらに目を通して知識を深めながら期待を膨らませました。
いよいよ開演。大きな拍手を送り、会場の皆さんとの一体感を味わいながら3人を歓迎します。地元ということもあってか、あたたかな雰囲気に包まれました。ブラームスをメインに、それぞれの留学先にちなんだ曲が披露され、その素晴らしい演奏にうっとり。親しみやすいトークも素敵でした。
終演後には3人がロビーに来てくれました。地元の同級生や知り合いに囲まれ、笑顔で写真を撮ったりお話したりと嬉しそう。初対面の私たちにも優しかったです。
【FORUM PRESSレポーター】Gentle Forest Jazz Band with 神野美伽 『あの頃の、ビッグバンドと、ブギウギと』
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2024年5月18日(土)に開催された
Gentle Forest Jazz Band with 神野美伽『あの頃の、ビッグバンドと、ブギウギと』をレポート!

Report527 【やっぱりブギはビックバンドで!】松葉 栄子
朝ドラ「ブギウギ」で聴いていた曲が生で聴ける!しかも、歌唱力のある神野美伽さんで!懐メロ好きの私は、楽しみでしかたありません。
第1部はビックバンドのJAZZ演奏。スーツ姿でビシッと決めたビックバンドはカッコよく、トランペット、サクソフォン、ピアノ、ドラムなどなど、押し寄せる音は迫力満点。楽器に詳しくない私でも、“音が楽しい”と感激しました。リズムに合わせてスウィングしながら指揮するジェントル久保田さんの軽快な動きに、楽しさも倍増。コーラスの女性3人の軽やかで甘い歌声、シンクロするダンスは可憐で茶目っ気もあって、とてもチャーミングでした。
第2部で登場した神野さん。笠置シヅ子さんのブギを伸びやかに力強く歌い上げます。しっとりと聴かせる「リンゴ追分」も素敵でした。演歌にとどまらないアレンジや歌声に、ただただ拍手。私の好きな「センチメンタル・ダイナ」も聴けて、“ブギな時間”を堪能しました。
【FORUM PRESSレポーター】第291回 夜コン チェンバロを聴いてみませんか?
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2024年5月31日(金)に開催された第291回 夜コン チェンバロを聴いてみませんか?

Report526 【初めての楽器にワクワク】土井 仁美
チェンバロって知っていますか?私は今回、初めて知りました。演奏者とチェンバロ製作家が、曲やその作曲家、チェンバロの歴史など、色々なお話をされ、チェンバロを間近で見ることもできました。グランドピアノを両側からギュッと圧縮して、約半分になった幅の狭さに驚きです!ピアノの原形ともいわれますが、音の出る仕組みは違い、音色はパイプオルガンとアコースティックギターを足したよう。とても温かみがあって心地よく、ずっと聴いていたいと感じる音でした。1700年代(日本は江戸時代)、ヨーロッパでメジャーだったそうです。舞台横のモニターに、演奏中のチェンバロ内部の動きや演奏者の指使いが大きく映し出され、その繊細さとしなやかさにも感動しました。
多くの曲を聴くことができましたが、中でも、Ch.ペツォールトの「メヌエット」が心に響きました。
知ったばかりの楽器ですが、私も演奏してみたくなりました。その時は、メヌエットを。
【FORUM PRESSレポーター】小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。 市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。 今回は、2024年4月26日(金)~5月19日(日)に開催された 小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌をレポート!
photo : Shin Inaba ©Kosei Komatsu Studio
Report519 【音と光と風のコラボ】みと満寿美
「わお!」最初の作品『雨のうた』を見て、思わず小さく叫んでいました。少し高い雨の音をBGMに、光を浴びてキラキラ光る透明な雨粒。雨の音が次第に激しくなるにつれて雨粒の動きもどんどん速くなり、ますますキラキラしていきます。日本語は自然現象を表現する言葉が豊かで、雨にも春雨、小雨、夕立、初時雨…と微妙な変化を捉えた美しい言葉がたくさんあることを思い出しました。
『海のモビール』もおしゃれで素敵です。美しくカラフルに輝く小さな魚たちが、群れて大きな魚のように見せながらゆらゆら泳いでいるみたいでした。波の音が心地良く、光と風も相まって、まるで透明度の高い海の中にいる気分になりました。 会場には若い人がたくさんいて、スマホ片手に楽しそうに動画を撮っていました。この作品群は写真ではなく断然、動画です。開場前、入口にはすでに列ができていて驚きましたが、それも納得の作品展でした。
Report520 【生きたモビール】雪井 蛍
モビールと聞くと、どんなものを思い浮かべるでしょうか?私は、天井から吊られ、風に揺れるもの。しかし、会場の作品は少し違いました。蝶を模した片羽根が付けられた木が回転するものや、照明が動くことで蝶が羽ばたいているように見える作品も。会場に流れる音楽も自然を感じさせます。『生きているみたい』。お客さんから感嘆の声が漏れます。撮影可能のため、作品に近づき、溶け込むような距離感で楽しんでいました。 印象に残ったのは、クモの糸を使った作品です。額でクモの巣を拾い着色しています。「こんなに美しいのか!」。小さい頃、雨粒をまとった巣がレース模様のようだと感動した記憶がよみがえり、ありのままの自然の美しさにあらためて触れた思いでした。
廃材で作った葉っぱメモがグッズとして販売されていたので購入し、早速、玄関に吊るしました。ひらひらと風に舞う葉は、再び命が宿り、喜んでいるように見えました。
photo : Shin Inaba ©Kosei Komatsu Studio
Report521 【あたり前の中の美しさ】横井八洲世
入口の先に見える闇の中に、無数のキラキラと光るモビールの円盤が回っています。「何これ?キレイ!」と息をのみ立ち止まると雨と虫の音。「あっ、アスファルトに跳ねる雨粒だ!」。驚きが感動に変わりました。白い羽根を無数に組み重ねて作られた大きなシャンデリア、何百もの光が群れて大きな魚のように見える造形物も、細いテグスで吊られ、宙を泳いでいる。風に揺れ、光と影が織り成す、緻密で幻想的な空間に居ると「五感で感じれば、君も身近な自然に美しさを見出すことができるよ」と、小松さんに肩を叩かれた気がしました。
参加したワークショップでは、45ℓの透明なゴミ袋を振り回し『空気採集』。これが楽しい!膨らんだ袋の端を結んで繋げた巨大な“空気の山”を皆でポーンと投げると、空中にふわりと浮き上がり大歓声。「僕は家で子どもと遊びながらこれを考え創りました」とニッコリほほ笑む小松さんにも、すっかり魅了されてしまいました。
Report522 【光と影、白と黒の美しさ】松葉栄子
会場に入ると、円形のモビールが縦に何個も吊るされてクルクル回り、光の反射でキラキラと輝いていました。自然のクモの巣を利用した作品は、色付けされていて、その複雑さ繊細さがよく分かりました。作り方を紹介する動画も興味深く拝見しました。 ガチョウの羽根で作られた白のモビール、海の中にいるような水色や銀色に光るフィルムのモビール。モビールの動きに同調する音も重なり、どの場所からでも変化のある美しい光景が楽しめました。バランスを取りながらゆらゆらするだけだと思っていたモビールでしたが、そこには芸術、建築、デザインの枠を超えた技術やセンスが溢れていました。入場するお客さんの「すごーい!」があちらこちらから聞こえて、私もこの空間を出るのが惜しい気持ちでした。
実は会期中、会場へ行くと入り口に長蛇の列。2度、入場をあきらめましたが、あの長い列には、この展覧会を複数回見た人もいたでしょう。私のように…。
「ふうせんの雲」の下、入場待ちの来場者
Report523 【ふわふわとキラキラ】山田真由美
作品の数々を観て、会場前で開かれていたワークショップ「ふうせんの雲」にも参加してきました。 45ℓの透明なポリ袋を空気いっぱいに膨らませ、それぞれを紐でつなげて、みんなで大きなふうせんの雲を作るワークショップ。一生懸命走り回って、袋いっぱいに空気を集めた子どもの顔には、汗と笑顔がキラキラと輝いていました。最後に、みんなで空に向かってポーンと飛ばして浮かび上がった時には、自然と大きな拍手が起こりました。これは、小松宏誠さんが、お子さんとコロナ禍にできる遊びとして考えられたそうです。とても楽しくて、私は帰宅後に小さめのポリ袋と細めの糸を探して、ミニふうせんの雲を作りました。
本展では、会場に入った瞬間から、キラキラと輝くモビールの数々に目を奪われました。そこには、光と影と音が合わさった不思議で素敵な世界が広がっていて、ずっと見ていたい、味わっていたいという思いが消えることがありませんでした。
Report524 【モビールが紡ぐ浮遊世界】宮川あけみ
まるで白い藤の花。真っ先に目についたのは、展示室の外に置かれたオブジェでした。近付いてみると、藤の花と思ったのは白い羽根。ガチョウと説明があり、「オブジェじゃなかった。これがモビール作品なのか」と息をのんだ瞬間、ゆらゆらと微かに揺れたのです。お店などに飾ってあるかわいいモビールのイメージはふっとんで、あまりの精巧さに見入ってしまいました。羽根1本1本が丁寧に削られ接着されて、1枚の大きな羽根のよう。組み方も建築物みたいにきっちり作り込まれ、きれいな逆円錐形をしているのに、不規則な揺れが起こる不思議。眺めていて心地良かったです。 展示室内には、さらに手が込んだ大掛かりな作品ばかり。雨紋を表したような透明な円盤や木立を思わせる羽根の連環、水面の煌めきと見間違う光るフィルムを貼った和紙に、自然のクモの巣をそのまま額に移しとったものなど、小松宏誠さんのテーマ『浮遊』の独特な世界が展開していました。
Report525 小松宏誠展 関連企画ワークショップ「ふうせんの雲」レポート【むすんで むすんで】宮川あけみ
集まってきた子ども達を見ると、ワクワクしているのがわかる。「ふうせんの雲」を作ってみようといわれたら、大人も同じ気持ちになる。今回のワークショップのテーマから、どんなものが出来上がるのかまったく見当もつかない―。 隣接するギャラリーで、モビールアート『小松宏誠展』を開催している作家・小松宏誠さんが講師です。使う材料が45ℓポリ袋300枚と聞いて、ただ黙々と手を動かすだけかと思ったら、意外に全身運動!袋を左右に振って空気を集めるのが大変でした。皆で作り終えた300個をひもで結び合わせると、モコモコしたポップコーンみたいな雲が出来上がりました。小松さんの「浮かせてみよう」の掛け声に、子ども達はスタッフさんと一緒に「せーのっ!」。ちょっと重そうな雲だけど、ちゃんと浮き上がってホッ(笑)。「家で作りたい」と話す子もいて、きっと個性的な雲が出来そう。 ゴム風船しか頭になかった私の思い込みも飛ばしてくれた、おもしろい体験でした。
【FORUM PRESSレポーター】朗読でなぞるシンジ・カトウ 宮沢賢治幻燈館
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2024年2月25日(日)に開催された
朗読でなぞるシンジ・カトウ 宮沢賢治幻燈館をレポート!

Report518 【光の森・星の声】高塚康弘
詩人の故郷の言葉で読まれる『雨ニモ負ケズ』が静かな風のように流れます。案内役の“猫賢治くん”がいざなうのは、大型スクリーンに映し出されるシンジ・カトウさんのイラストと、賢治と同郷の声優・桑島法子さんの語りが紡ぎ出す世界。朗読のはざまを彩る音楽は、祭りの夜をゆく足どりのように涼やかに弾みます。そんな柔らかな色彩に包まれた舞台の上で、桑島さんの声によってさまざまな登場人物がそれぞれの声で話を始める様は、まるで手品を見ているよう。光きらめく水の底から意地悪な猫の事務所、そしてはるかな銀河をめぐり、最後はその身にいっぱいの悲しみを背負ったよだかの祈りとともに空を昇ってゆきました。かすがい日曜シネマで上映された『銀河鉄道の父』に描かれた頼りなく愛すべき賢治も、この場にいたら手を打って喜んだことでしょう。会場を後に、誰かに優しくしたくなるような一日になりました。
【FORUM PRESSレポーター】中日新聞報道写真展
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2024年2月17日(土)~3月7日(木)に開催された
中日新聞報道写真展をレポート!

Report516 【ああ!この一瞬】みと満寿美
WBC決勝でアメリカを破り、大谷翔平選手に駆け寄り歓喜の輪を作る日本ナイン―。グランプリを取った写真は、もう見ているだけでジーンとしてきます。準決勝の手に汗握るシーン、逆転して!と祈りながら観ていた友人の顔、9回の劇的な展開とサヨナラ打、決勝を前に大谷選手が残した名言「今日一日だけは憧れるのをやめましょう」…、1枚の写真はこんなにも多くのことを思い出させてくれます。違う意味で胸に迫ったのは「完食指導」と題名のついた子どもの絵を撮った写真。給食を完食するよう指導されていた頃に描かれたという絵は、なんとも心がざわざわしました。「知らないこととの出会い」を楽しめる写真もありました。雲海に浮かぶ岐阜城、お寺の床に張られたアクリル板に写った逆さ桜(ウユニ塩湖のよう)。名駅のツインタワーを背景に立派なナスが実っている写真には思わず笑顔に…。
奇跡の一瞬をとらえた数多の写真を堪能した写真展でした。
Report517 【報道写真が担う記録と記憶】宮川あけみ
「報道写真」と聞いて思い浮かぶのは、やはり事件・事故などのインパクトの強いもの。しかし、実際の紙面にはスポーツや自然、地域の話題と様々な写真が―。本展は、主に2023年のニュースで取り上げられた写真を中心に展示。注目度№1は、WBCでの大谷選手の雄たけびが聞こえそうな表情を捉えた1枚でした。私を含め、会場を訪れた誰もが足を止め、「あの時は…」と話し始めたのが印象深かったです。個人的には、選ばれていると思っていなかった「名駅前でナス実る」があってビックリ!名駅の緑地帯で野菜を栽培していると新聞で知った時は、「どこに作ってるの!」と仰天。夏空にそびえるツインタワーとスッとのびた2本のナスが重なるローアングル。成長する名駅の象徴と自然の恵み、対照的すぎておもしろい。
再び目にした写真を前に、ニュースの内容はもとより、見た時にどう感じるかで印象はより鮮明になり、心に残っていくと改めて気づきました。
【FORUM PRESSレポーター】生で聴く “のだめカンタービレ”の音楽会 ニューイヤーコンサート
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2024年1月8日(月・祝)に開催された
生で聴く “のだめカンタービレ”の音楽会 ニューイヤーコンサートをレポート!

Report514 【のだめ、読みたくなりました!】関谷正明
「“のだめカンタービレ”。漫画だっけ?ドラマもあったような?」。その程度の認識で行ってきましたニューイヤーコンサート。
初のオーケストラ体験で、ひょっとして退屈するのでは、という心配がありましたが、始まってすぐに「聴いたことあるっ!」と、心奪われました。演奏中、スクリーンに映し出されるのだめの名シーンや諸々の解説の聴覚、視覚への相乗効果で、退屈どころか惹き込まれる一方。
歌劇『ばらの騎士』組曲は聴いたことがなかったのですが、演奏が始まった時、弦楽器の多層な音の衝撃波を受けた感じがしました。これぞオーケストラの醍醐味なのでしょう。そして、圧巻だったのが飯田みち代さんの歌声。オペラの生歌も初めてでしたが、あんなにも声が鳴り響くとは。耳に聴こえてくるというより、直接心に響いてくるような歌声でした。
春日井で始まり、今や全国で開催されているのだめ音楽会。次は漫画を読んだ上で味わってみたくなりました。
Report515 【音楽パワー全開コンサート】松葉栄子
舞台上のスクリーンには、曲に合わせて漫画の名場面や歌詞、作曲者の写真などが映し出されます。そのタイミングが絶妙!有名な曲も理解がさらに深まり、楽しさが増します。
幕開けは『春の声』。ソプラノ歌手・飯田みち代さんのひばりのような歌声とその歌詞に明るい気持ちになりました。歌劇『ばらの騎士』組曲は、映像とシンクロする演奏の正確さが曲の世界へと誘います。ミュージカル好きには嬉しいガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』は、ピアノの石井琢磨さんの美しく力強い演奏に酔いしれました。ラヴェルの『ボレロ』は約30年前、テレビでバレエを観てから大好きになった曲です。小太鼓の繰り返されるリズム。楽器のひとつひとつが楽しめて最後に折り重なる音の迫力に心が震えました。スクリーンに演奏者と楽器が表示されるのも素敵でした。
新春を飾る素晴らしいコンサート。極上で濃密な「音楽の時間」でした!
【FORUM PRESSレポーター】のだめカンタービレ展
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2023年11月25日(土)~12月24日(日)に開催された
「のだめカンタービレ展」NODAME CANTABILE EXHIBITIONをレポート!


Report505 【「のだめカンタービレ」ふたたび】みと満寿美
原作を何度も読み返し、ドラマは毎週家族で楽しみ、映画で再度盛り上がり、気づけばクラシックファンになっていた私。きっとたくさんの人が同じような経験をしたのではないでしょうか?
今回の展覧会は、入った最初のエリアにのだめの汚部屋が現れて一気に「のだめカンタービレ」の世界に惹きこまれました。直筆の下絵や完成原稿などが並び、その緻密さに驚いたり、忘れられない名場面に周りを忘れて見入ったり…。一人でじっくり見ている人も多い中、「のだめ」大ファンの友人と一緒だった私は、一つひとつの場面で盛り上がりました。撮影コーナーもあり、汚部屋のピアノの前でパチリ、千秋先輩とパチリ…物語の一部になってきました。懐かしさとともに、あらためて「のだめ」を楽しめる展覧会でした。
春日井は“のだめ音楽会”発祥の地なのですよね~。誇りです!素晴らしい「のだめ」の魅力を、ここ春日井が大切に伝えていけたらうれしいです。

Report506 【観て、聴いて、撮って、笑って】紀瑠美
「生で聴く “のだめカンタービレ”の音楽会ニューイヤーコンサート」を控えての展覧会。東京と大阪を巡回し、のだめ音楽会発祥の地・春日井が最終会場でした。
なかには撮影スポットが随所に。どこも手が込んでいて撮影しがいがありましたが、特に面白かったのは、のだめの「汚部屋」。夢中になっていたら、会場スタッフさんが、汚部屋に置いてあるピアノを指して「座ってもいいですよ。お写真、お撮りしましょうか」と声をかけてくださったので、「いいんですか⁈」と大興奮。緊張しつつ、弾く真似でパシャリ。
二ノ宮知子先生のアトリエの再現や原画、制作風景の映像も興味深かったです。ドラマでのだめを演じた上野樹里さんや千秋先輩役の玉木宏さんからの動画メッセージもあり、当時の思いなども語られ感動しました。会場には場面に合わせて、スマホで音楽や声優さんの声を聴ける音声ガイドもあり、目と耳で楽しみながら、のだめの世界に引き込まれました。

Report507 【どんどんハマる「のだめ」の世界】奥村啓子
“のだめカンタービレ”との出会いは、『生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会』でした。スクリーンに映る漫画の名シーンとクラシック音楽のコラボは、生き生きとしたキャラクターたちの姿とクラシックへの情熱を達和感なく伝え、心に熱く沁みました。以来、DVDなどを見まくり、どんどんハマった私。今回の展覧会で、さらにとりこになりました。
会場に入ると、驚くほど散らかった“のだめの汚部屋”。あっ気に取られて見入っていましたが、のだめのただならない人柄を想像するや思わず納得。世間や常識にとらわれない無敵ののだめに、凝り固まった自分からの脱却を教えられた気分に。静かに流れるクラシックを耳に、カーテンで仕切られたそれぞれのコーナーでは、千秋と出会い、リアルな漫画制作の迫力に触れ、再現された仕事部屋の机から二ノ宮先生の姿を想像したりと、のだめの世界を満喫。会場を後にしても、心の中には爽やかさが広がっていました。
【FORUM PRESSレポーター】ミュージカル 「カラフル」
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2023年8月26日(土)、27日(日)に開催された
アミューズ×世田谷パブリックシアター ミュージカル 「カラフル」をレポート!


Report503 【ミュージカルならではの感動を!】紀瑠美
圧倒的な明るさで川平慈英さん扮する天使が登場して開演です。歌もダンスもパワフルで引き込まれます。ポーズが決まると、ワッと拍手。会場に一体感が生まれます。主人公の鈴木福さんは声変わりを経て、念願叶ってのミュージカル。歌も演技も上手く、2つの人格を行き来する難役を見事に演じられました。
本作は森絵都さんの小説『カラフル』が原作。若者が抱える複雑な問題に向き合い、今の時代に合わせて描かれています。深刻になりすぎず、ユーモアを交えながら、分かりやすく展開。演者のみなさんはエネルギッシュで、演出も素晴らしく、心に響きました。
終演後、多くの人が、ロビーで語らったり、パンフレットを購入したり、看板前で写真を撮ったりしていて、充足感に満ちた声があふれていました。
市民会館を出ると急な雨。飛び乗った車の外は夕焼け空に虹がかかり、稲妻が走ります。ラストシーンを思わせる状況に興奮しながら、余韻に浸りました。
【FORUM PRESSレポーター】ラルンベ・ダンサ「エアー 〜不思議な空の旅〜」
「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。 市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。
今回は、2023年7月23日(日)に開催された ラルンベ・ダンサ「エアー 〜不思議な空の旅〜」をレポート! 
Report500 【丘の上から空高く】高塚康弘 公演の10日程前、40℃の最高気温が報じられたマドリードからやって来た、3Dメガネをかけて見る舞台。 それぞれスカートとズボンをはいた見知らぬ2人がエレベーターで出会うと、不思議な世界への旅が始まります。作品の第一のテーマは「『空気』を大切にしたい!」。緑ひろがる田園や農場に、無表情で騒々しい夜の都市、そして2人で逃げ込む小さな部屋。それぞれの空気を通り抜けて、風船につかまった2人は雲の上や煌めく星々の海へも…。客席を舞う映像と共に、2人は時にぎゅっと力強く、時にふわりと軽く、大きな人力式の機械を操るように物語を動かし、見る人を連れて登って行きます…。 ふたたびエレベーターが登場し、元の世界に戻される2人。まるでたっぷり遊んだ夏休みの終わりのようです。でも一緒に旅をした2人は元の見知らぬ2人ではありません。 会場の外では、目の前に広がる夏の空が「空気」の大切さを大きな声で語っていました。
Report501 【3Dでふわふわ不思議体験】松葉栄子 スペインのダンスカンパニー、ラルンベ・ダンサの不思議な世界を体験してきました。ダンス、音楽、そして映像の舞台でしたが、観るというよりまさに体験です。会場で3Dメガネを受け取り、久しぶりの3Dに遊園地の気分。立体映像が見やすい中央寄りの席にはたくさんの子どもたち。輪ゴムで耳に架けたメガネを何度も触って、始まるのを楽しみにしているのが伝わってきます。 舞台では同じ建物に住む2人が、エレベータに閉じ込められ、空想か現実か、狭い空間を抜け出し色々な場所へ移動します。客席の私も「私は今どこにいる?」の感覚で一緒に空間を移動しているようです。アクロバティックで重力を感じさせない2人のしなやかなダンス。「すごい…」と子どもの声が聞こえてきました。そして、エレベータに戻ってきた2人。私の空の旅も終わりました。セリフはなくてもしっかりと物語に入り込み、まさにエアーのように“ふわふわ”とした50分でした。
Report502 【3D映像と見事なダンスに魅了】奥村啓子 舞台中央に、エレベーターがたった一つ。これから始まるダンスが織り成す物語をワクワクして待ちます。客席には親子連れが多く、子どもたちは早くも3Dメガネをかけて舞台上に集中していました。 そして、開演。まさに目の前で繰り広げられる飛び出す映像の世界に、ダンサーと一緒に飛び込んでいきます。突然止まったエレベーター内で微かに感じる空気を追って、壮大で静かな大自然から、排ガスと猛々しい騒音の都会へと進み、やがて雲の中へ。次々映し出される映像と激しくコミカルなダンスは休むことなく続き、あっという間に時が過ぎていきます。子どもたちはダンサーの旅を追って、様々な想いを膨らませたのでしょうか、旅が終わるとホッとため息をついていました。 スペインから来たラルンベ・ダンサは、最新のテクノロジーとダンスを融合した「ハイパーメディアダンスパフォーマンス」のパイオニア。春日井で観劇出来たのは嬉しい限りでした。